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日本が慰安婦像の撤去要求、国民党は拒否


ニュース 社会 作成日:2018年8月17日_記事番号:T00078769

日本が慰安婦像の撤去要求、国民党は拒否

 日本台湾交流協会台北事務所の沼田幹夫代表は16日、呉敦義国民党主席を訪れ、台南市に設置された従軍慰安婦像への「適切な対応」を求めたが、「できない」とその場で拒否された。「適切な対応」には撤去の意味が含まれていたとされる。17日付聯合報などが報じた。

 呉主席との会談について同協会は一切説明を行っていない。沼田代表は呉主席に対し、日本は慰安婦問題で謝罪を含む多くの措置を取ってきており、台湾が改めて争議を引き起こすことは希望しないと伝えたもようだ。

 呉主席はこれに対し「日本政府はかつて台湾で起きた慰安婦事件を直視し、元慰安婦に謝罪と賠償を行うべきだ」と反論した。

 また、馬英九前総統の事務所は、沼田代表が16日午前に馬前総統と面会したことを明らかにした。日本政府の立場を伝えた沼田代表に対し、馬前総統は謝罪と賠償を求める自身の意見を日本政府に報告するよう求めたという。

「台北にも慰安婦像」

 国民党は慰安婦問題で政治攻勢を強めている。

 台北市長選挙の同党公認候補である丁守中・前立法委員は16日、慰安婦像を訪れて献花。当選すれば台北市にも慰安婦像を設置する考えを示し、「歴史を忘れるのであれば、中華民国国民としても台湾人としてもふさわしくない」と強調した。

 蔡英文政権は慰安婦像問題で、「政府と関係ない」との立場を表明している。これに対し国民党の孫大千・前立法委員は「日本の傀儡(かいらい)になりたいのか。国民党には過去を徹底追及する一方、慰安婦問題ではなぜ見て見ぬふりをするのか」と非難した。