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鴻海の後継者選び、「鴻海大学」を設置へ


ニュース 電子 作成日:2008年6月3日_記事番号:T00007878

鴻海の後継者選び、「鴻海大学」を設置へ

 
 今年4月、第一線からの引退を表明し、経営の引き継ぎに入ると宣言した鴻海集団の郭台銘董事長は2日、台湾大学と共同で8月に「鴻海大学」を設置し、同社の中高級幹部の訓練を行う計画を明らかにした。郭董事長はこの訓練課程を通じて3年後に予定している後継候補者選びの参考としたい考えとみられる。3日付中国時報が報じた。

 「鴻海大学」計画は、郭董事長が台大の湯明哲副学長と数カ月の検討を経て決定したものだ。台大EMBA(高級管理職のための経営学修士課程)コースから教授陣を招き、履修期間は3年間とする。

 現在鴻海集団は現在傘下に12の事業グループを持ち、12人の執行長(CEO)による共同経営体制を採っている。今後12の事業グループを3、4グループにまとめて分割し、各グループのCEOの中から後継者を選出する。その後3年間の観察期間を経て正式に郭董事長から経営を引き継ぐことになる。

 ただ、郭董事長は4月の第一線引退発表の際、「イエス、ノー問題にのみ答える」としていたが、2日の株主総会では株主に対し、自ら景気や同社の業績について見解を説明した。