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蔡総統が帰台、米台関係深化で成果


ニュース 政治 作成日:2018年8月21日_記事番号:T00078824

蔡総統が帰台、米台関係深化で成果

 蔡英文総統は20日夜、中南米歴訪を終えて台湾に戻った。桃園国際空港での帰台のあいさつで「台湾は圧力に屈服しないことを、実際の行動で国際社会に伝えた」と成果を総括。「圧力はわれわれをさらに固く団結させるだけだ」と訴えた。21日付自由時報が報じた。

/date/2018/08/21/17tsai_2.jpg蔡総統は桃園空港で、友好国への感謝の言葉を述べた(20日=中央社)

 今回の外訪での最大の成果は、往復の際に滞在した米国で、米国側より好遇を受けられ、米台関係の深化を確認できたことだった。復路で滞在したヒューストンでは、台湾の現職総統として初めて、米国政府機関である航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターを訪問した。往路のロサンゼルスでは、レーガン記念図書館で記者団を前に談話を発表し、メディアの自由な取材も開放された。

 ホフストラ大学(ニューヨーク州)のジュリアン・クー国際法教授は、「蔡総統はパブリックイメージが大幅に向上した。普通の国の指導者の公式訪問のようだった」と指摘した。ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)のアジア専門家、グレーサー氏は、NASAとレーガン図書館の訪問が認められたのは、トランプ政権が、蔡総統は中台関係を悪化させる言動を取らないと信頼している証しだと評価した。

 なお、米国滞在中に起きた「85度C事件」について元米国在台協会(AIT)台北事務所長のウィリアム・スタントン氏は「台湾と蔡政権を、全世界で歓迎されない対象におとしめる中国の企みに終わりがないことを示した」と指摘した。