ニュース 電子 作成日:2018年8月22日_記事番号:T00078830
花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ・タイワン・セキュリティーズ)のレポートによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、エヌビディアの最新GPU(グラフィックスプロセッサー)アーキテクチャー「Turing(チューリング)」採用のチップを受注したもようだ。従来の「Pascal(パスカル)」アーキテクチャーを大きく上回る性能で、販売好調が見込め、来年にかけてTSMCの業績に貢献しそうだ。22日付経済日報などが報じた。
Turingアーキテクチャーを採用した「GeForce RTX 2070」、「GeForce RTX 2080」、「GeForce RTX 2080Ti」は9月20日の発売が見込まれており、既にTSMCの12ナノメートル立体構造トランジスタ(FinFET)製造プロセスで生産が始まっているとされる。TSMCの12ナノプロセスは年内フル稼働が見込まれる。
これらは、茂達電子(アンペック・エレクトロニクス)が電源ICと三相ファンモータードライバICを、大中積体電路(シノパワー・セミコンダクター)がMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)を受注したもようだ。
7ナノ、AMD受注も
この他、花旗環球のレポートによれば、TSMCはアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のAPU(アクセラレーテッド・プロセッシング・ユニット)を初めて7ナノで受注したもようだ。早ければ今年末~来年上半期の出荷となり、来年下半期にインテルが10ナノで量産するとされるマイクロプロセッサーより早い見通しだ。
花旗環球は、今年のTSMCの7ナノと10ナノの生産能力は前年より倍増し、2019年はさらに50%増加すると予測した。
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