ニュース 石油・化学 作成日:2018年8月22日_記事番号:T00078842
洗剤原料大手、和桐化学(HTケミカル)は、原料確保にめどが立たないため、中国・福建省漳州市の古雷半島での石油化学プラント事業への投資を中断することを決めた。既に投資を決めた部分については支出を保留し、今後の投資も取りやめる。22日付工商時報が伝えた。
和桐化学の楊猷傑董事長は「本業で必要とする原料の確保問題が解決されてから、改めて董事会で協議する。今後のグループの海外進出先は中国だけに集中せず、中国の一帯一路政策対象地域や中南米などを検討する」と述べた。
古雷半島の石油化学プラント事業は、初の中台共同石油化学プロジェクトで、投資額は全体で250億~300億人民元(約4,000億~4,800億円)。和桐化学など台湾8社が共同出資する旭騰投資(香港)が50%を出資する合弁会社、福建古雷石化が推進している。今後は台湾側の出資企業をリードする台湾聚合化学品(USI)が和桐化学の出資比率(17~18%)に応じた投資を引き継ぐかどうか注目される。
旭騰投資の謝栄輝総経理は「事業は一貫して進んでおり、既に海岸の埋め立てが完了し、配管作業に入っている」とし、2020年に年産35万トンのポリプロピレン(PP)プラントが生産を開始するとの見通しを示した。その上で、和桐化学の出資分の引き継ぎ問題については「検討を進めている段階だ」と説明した。
和桐化学は古雷石化に8,370万米ドルを投資することを決めた後、合弁契約に基づき既に2,686万5,000米ドルを投資済みだ。このほか、子会社の盛台石油、シンタイが古雷石化に合計で1,582万米ドルを投資した。
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