ニュース 政治 作成日:2018年8月22日_記事番号:T00078849
中米エルサルバドルが台湾と断交した背景には、中国による巨額の援助や政権与党に対する政治献金などがあったとされるが、台湾政府関係者は中国の動きについて、米中貿易戦争に敗北した場合の政権危機回避や、蔡英文総統の外遊成功、米台接近などさまざまな要因が関連しているとみている。22日付聯合報などが報じた。
エルサルバドルには6月に海軍の親善艦隊が訪問し、救急車1台をプレゼントしたばかりだった(中央社)
エルサルバドルの与党は来年2月の大統領選で敗北する可能性が指摘されており、多額の政治献金が求められていたタイミングだった。中国が支援を約束したインフラ整備事業のうち、ラウニオン港と経済特区の開発計画は7,000億台湾元(約2億5,000万円)の費用を要するが、台湾は現地視察で投資不適格と判断。国際的にも投資価値を欠くと受け止められていた中、中国だけが支援を約束していた。
また、米中貿易戦争が中国金融市場に影響を及ぼす中でも、米国と正面衝突する選択肢は取れないため、台湾に打撃を与えることで国際社会に中国の実力を示す狙いもあったという。
米国在台協会(AIT)は「中国が一方的に地域の安定を変えようとしている。米国は中国に台湾人民の安全や経済・社会制度に危害を与える脅迫手段を放棄するよう求める」とコメントした。
中央社電によると、米国務省報道官は電子メールによる取材に対し、「米国は全ての国に外交関係を決定する主権があることに賛同するが、今回の決定はとても遺憾だ。決定を受け、米国はエルサルバドルとの関係を見直している」とコメントした。
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