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中華航空とエバー航空、民航局がストライキ対策を要求


ニュース 運輸 作成日:2018年8月23日_記事番号:T00078874

中華航空とエバー航空、民航局がストライキ対策を要求

 中華航空(チャイナエアライン)と長栄航空(エバー航空)の操縦士がストライキを計画していることに関連し、交通部民用航空局(民航局)は両社に対応策の提出を求めた。23日付自由時報が伝えた。

/date/2018/08/23/13strike_2.jpg中華航空と労組の協議は4時間に及んだ。労組は23日に理事会を開いて対応を協議する(22日=中央社)

 民航局はストライキが7~10日前に予告されれば、両社はウェットリース(航空機、乗員、メンテナンス、保険を一括したリース)方式で他社からのリースを行うことが可能だと指摘した。

 ウェットリース方式は、台湾の業界他社からのリースであれば、民航局の認可だけで可能。外国の航空会社からリースを行う場合には、相手国や第三国の監督機関の同意も必要となる。民航局は所定の手続きに従い審査を行う方針だ。

労使交渉、続行

 2社の操縦士が加入する労働組合、桃園市機師職業工会は22日、3回目の労使交渉を行ったが、結論を次回交渉に持ち越した。

 労組によると、エバー航空との交渉は、会社側が十分な準備をしていなかったとして、次回に持ち越された。労働条件をめぐる認識の差は埋まらなかったが、労組は1週間の交渉延長を決めた。

 中華航空との交渉は▽安全事故の原因を究明する飛行操作監視システムの運用に労組も加わる▽労働条件の変更に当たり、労組と協議を行う──との2点で合意し、その他の問題については協議を持ち越した。

 桃園市機師職業工会の陳祥麟常務理事は「対立点が多く、交渉の進展が遅い。このまま時間を費やすわけにはいかない」としたものの、「交渉過程ではストライキは行わない」と述べた。