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医療用モニターの鈺緯科技、新製品を中国投入へ


ニュース 電子 作成日:2018年8月24日_記事番号:T00078891

医療用モニターの鈺緯科技、新製品を中国投入へ

 医療用モニターメーカーの鈺緯科技開発(DIVAラボラトリーズ)は、今年初めに出資を受けた鴻海傘下の産業用コンピューター(IPC)メーカー、樺漢科技(エノコン)と共同開発した新製品を、来年中国で発売する計画だ。証券会社は、これにより鈺緯科技の業績は倍増すると予測している。24日付工商時報が報じた。

 エノコンは今年1月、子会社の樺成国際投資を通じ、鈺緯科技に2億7,900万台湾元(約10億円)を出資。同社の株式19.5%を取得し、最大株主となると同時に、製品の共同開発にも着手した。

 鈺緯科技の陳国森董事長は、エノコンとの協力により、材料調達コストや製造コストの低減、製品の垂直統合、顧客拡大などの効果が出ていると説明。既に新製品2機種の開発を完了し、エノコンが中国工場で約500台を生産したが、1台当たりの製造コストは従来の86米ドルから55米ドルまで36%低下した。

 なお中国では医療用モニターの価格競争が激しい上、台湾からの輸出には35~40%の関税が課せられるため、鈺緯科技は苦戦を強いられていたが、エノコン中国工場での生産が可能になり、市場規模の大きい一体型製品市場に参入することで、同社は今後、営業規模の拡大が見込まれる。