ニュース 社会 作成日:2018年8月24日_記事番号:T00078906
発達した熱帯低気圧の影響で23日、激しい雨に見舞われた台南市では多くの地域で道路の冠水や建物への浸水が発生。水の高さは大人の腰のあたりまで達した。これにより市内3カ所の幼稚園で計100人以上の園児が身動きの取れない状況に陥り、消防隊が緊急出動して救命ボートで救出に当たった。
ボートに乗せられる園児たち。長時間、雨水に囲まれてさぞ怖かったことだろう(23日=中央社)
台南市仁徳区にある中華医事科技大学附属幼稚園ではきのう午前9時ごろ、大雨が降り始めると同時に施設内に雨水が浸入。正午過ぎには腰の高さまで水深が上がった。教師たちが浸水防止プレートを設置したため、教室の園児71人が水に漬かることはなかったものの、教室からは一歩も出られなくなった。
雨は帰宅する時間の午後4時になっても収まる様子を見せず、道路の冠水も引かなかったため、保護者が園児を迎えに行くこともできなかった。この事態に幼稚園側は台南市消防局に協力を要請。通報を受けて消防隊は救命ボートを出動させたが、ボートが到着した時、教室の中はどんどん高くなる水の勢いに恐怖を感じた園児の泣き声であふれていたそうだ。
その後、8人ずつ園児をボートに乗せて近くの安全な場所まで運び、午後6時には71人全員を無事、避難させた。避難先で待機していた保護者にタオルで水を拭われ、温かい飲み物とパンをもらった園児たちはようやく笑顔を取り戻した。
またこの日、台南市では永康区の別の2つの幼稚園でも同様の状況が発生。園児55人が帰宅できない事態となったが、同じく消防隊によって午後6時ごろには全員が救出された。
今回の経験で園児たちは、自然の恐ろしさを身にもって学んだに違いない。
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