家電大手の声宝（サンポ）はこのほど、ドイツのソフトウエア大手、ＳＡＰと戦略提携を締結した。従来型の家電メーカーからスマート企業への転換、経営の最適化、競争力強化に向け、ＳＡＰのソリューションを導入する方針だ。28日付工商時報が報じた。
サンポは今年で創業82年を迎えるが、デジタル化の潮流に影響を受けている。陳盛沺董事長は、ＳＡＰの統合基幹業務システム（ＥＲＰ）「SAP S/4HANA」と顧客管理（ＣＲＭ）システム「SAP C/4HANA」を導入し、顧客体験（カスタマーエクスペリエンス）を出発点とする製造サービス業への転換を加速させたいと表明した。
ＳＡＰ台湾の謝良承総経理は、サンポとの提携について、主に「基礎固め」と「イノベーション」を両輪とし、「基礎固め」は「SAP S/4HANA」を通じてサンポの経営効率向上を後押しし、「イノベーション」は「SAP C/4HANA」を通じて従来型家電メーカーからプラットフォーム企業への転換を促すとともに、データ分析を基にしたビジネスモデルの調整、若年層顧客に対するサービスの改善、販売業者との関係強化を支援すると説明した。
