ニュース 政治 作成日:2018年8月29日_記事番号:T00078978
先週、中南部が熱帯低気圧によって死者7人を出す豪雨被害に見舞われていた中、陳建仁副総統が24日から金門県に2泊3日の家族旅行に出掛けていたことが分かり、政権首脳としてあるまじき行動として批判を浴びている。29日付中国時報などが報じた。
陳副総統。金門県では23日に1958年の中国軍との戦闘「823砲戦」60周年の記念行事が行われたが、陳副総統は政権首脳として参加を見送った上で翌日から旅行をしており、この判断にも現地で批判が上がっている(中央社)
陳副総統は24日昼、妻と2人の娘、娘婿、孫を連れて金門に到着。26日午前まで観光地や食事を楽しんだ。これについて陳副総統は27日、「国民に良くない印象を与え非常に申し訳ない」と謝罪した。国民党立法院党団(議員団)は28日、「前代未聞で話にならない」と批判し、辞任を要求した。
陳副総統は現地での移動に金門県文化局の公用車を使用したことも批判を浴びている。これについて呂坤和文化局長は、「総統、副総統、行政院長が金門を訪れる際は、国家安全局が毎回、同公用車を借用している」と説明した。
また、蘇嘉全立法院長も水害発生後に、達増拓也岩手県知事と県議会の招きで同県を訪問しており、国民党は「交流が目的であり、行く必要性は高くなかった」と批判した。立法院によると蘇院長は28日、予定を切り上げて帰台した。
民進党は2009年、死者・行方不明者約700人と、史上最大の被害をもたらした台風8号(アジア名・モーラコット)被災時に、家族で高級ホテルに食事に出掛けた当時の薛香川・行政院秘書長を辞任に追い込んでいる。国民党寄りの中国時報は、陳副総統が辞任せず謝罪で済ませたことを「ダブルスタンダード」と批判した。水害の最中に私的な旅行や外遊を優先させた蔡英文政権の最高幹部らの振る舞いは、統一地方選が3カ月後に迫った中で、大きなマイナスイメージとなったとみられる。
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