ニュース 電子 作成日:2018年8月31日_記事番号:T00079013
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に10年以上勤めた技術副理の男が、中国の同業、上海華力微電子(HLMC)で部長職として転職するため、TSMCの16ナノメートル製造プロセスなどに関する機密情報を漏えいしていた疑いが持ち上がり、新竹地方検察署はこの男を背任と営業秘密法違反の罪で起訴した。31日付自由時報が報じた。
起訴された男は2016年に技術副理に昇格した数カ月後、ヘッドハンティング業者を通じて新竹県内の有名ホテルでHLMCの面接を受け、同社がメタルゲート製造部門の部長職の人材を求めていることに興味を抱き、TSMCの重要情報を横流しすることで信頼を得ようと考えたとされる。
男は面接の翌日、16ナノ製造工程の前工程、中工程の説明データを仮想マシンのデスクトップに複製し、機密資料8枚を印刷。その後もHLMCに部長職として転職できることの確認を取りつつ、10ナノ製造設備の配置図やコストに関する機密資料4枚や、20ナノ製品の異常問題に関するデータを印刷した。
男は昨年1月に離職を申し出た際、印刷履歴が調査されて不正が発覚。TSMCは男の住居から資料を回収するとともに、検察に告発した。検察は、男がHLMCと連絡を取り合っていたことを確認し、背任と営業秘密法違反の罪で起訴した。
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