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サムスンもトリプルレンズ採用か、ラーガンに恩恵


ニュース 電子 作成日:2018年9月5日_記事番号:T00079086

サムスンもトリプルレンズ採用か、ラーガンに恩恵

 5日付経済日報が外電の報道を基に伝えたところによると、スマートフォン世界最大手、サムスン電子が下半期発売の新機種にトリプルレンズカメラを搭載する可能性がある。トリプルレンズは世界で初めて華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)が旗艦機種「P20 Pro」に採用し、人気を集めている。アップルが来年のiPhone新機種でトリプルレンズを搭載するとの観測も出ている。上位3社の採用で新トレンドとなれば、スマホ用レンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)などに大きな商機をもたらしそうだ。

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 外電によると、サムスンは下半期発売のミドルエンド「ギャラクシーA」シリーズ新機種に続き、来年3月発表とみられる旗艦機種「ギャラクシーS10」でもトリプルレンズを採用すると予想されている。サムスンは来年、スマホ機種の10%がトリプルレンズ搭載となる見込みだ。

 ファーウェイは今年3月末に「P20 Pro」を発表、世界各地で順次発売し、売れ行き好調だ。これに伴い、ファーウェイ向けにレンズを供給しているとされるラーガンの出荷も高まっている。

 なお、市場調査会社ガートナーの統計で、ファーウェイは第2四半期スマホ販売台数でアップルを抜き、世界2位に浮上した。

レンズ各社、生産拡大

 スマホ市場は飽和状態との見方に対し、ラーガンの林恩平執行長は、スマホの複数レンズ搭載で、レンズ需要は減るどころか増えると楽観。来年はトリプルレンズ設計が増えると語った。さらに、トリプルレンズの案件はいずれもレンズが高規格で、将来は3つのレンズのうち1~2個が7P(プラスチック製レンズ7枚)設計になり得ると述べた。

 レンズ需要の高まりを受け、ラーガンは生産拡大のため、台中市で用地を探しているとされる。中国のレンズ最大手、舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー)やシャープ傘下のカンタツ、台湾の▽玉晶光電(ジニアス・エレクトロニック・オプティカル、GSEO)▽光燿科技(グローリー・サイエンス)▽新鉅科技(ニューマックス・テクノロジー)──も設備投資を増やし、生産能力拡大を進めている。

【表】