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台風21号日本で猛威、台湾電子業界が影響注視


ニュース 電子 作成日:2018年9月5日_記事番号:T00079087

台風21号日本で猛威、台湾電子業界が影響注視

 台風21号(アジア名・チェービー)が4日、日本の関西地方を直撃し、関西国際空港が浸水して閉鎖となるなど大きな被害が出た。村田製作所、シャープ、パナソニック、京セラなど大手電子メーカーは同日一部休業しており、台湾業界は影響を注視している。5日付経済日報などが報じた。

 村田製作所は積層セラミックコンデンサー(MLCC)の月間生産量が1,200億個に上る世界最大手だが、日本に滞在中のある台湾の電子業界関係者は、既に天気は回復しており、先般のMLCCの供給不足の際、各社は村田からの調達量を削減し、他社に振り向けているとして、あまり影響はないとの見方を示した。

 また、別の電子関係業者も、1~2日の休みであればサプライチェーンの出荷への影響はコントロール可能な範囲と指摘した。

 村田に関しては、前工程の粉末配合を扱うとされる長岡工場(京都府)が被害を受けた場合は、能力面で他メーカーでは代替不可能なため、影響が深刻になるとの見方も出ている。

 なお、関西空港は5日も終日閉鎖を決めており、復旧のめどは立っていない。半導体部品などの輸出拠点である同空港の正常化が遅れた場合、台湾の電子サプライチェーンに一定の影響が出ることが予想される。