ニュース 社会 作成日:2018年9月5日_記事番号:T00079111
海洋環境の保護団体、黒潮海洋文教基金会が5月末から台湾本島近海を船で一周して行った調査によると、多くの海域で深刻な汚染が見受けられ、特に高雄市紅毛港沖で採取された泡状の汚染物からは「フェノール類」が行政院環境保護署(環保署)の定める基準の2.46倍に上る濃度で検出された。5日付蘋果日報が報じた。
フェノール類は環境ホルモンで、水生生物に影響し、食物連鎖によって人間の健康に害を及ぼすと学者は警告している(4日=中央社)
黒潮海洋文教基金会の調査船は5月末から7月中旬にかけて反時計回りで台湾の周辺海域を一周し、各地でプラスチック微粒子「マイクロビーズ」や溶存酸素量、サウンドスケープ(音風景)などに関する調査を行った。
調査チームが高雄市の紅毛港沖を航行中、海上に漂流する泡状の汚染物質を発見。採取して分析した結果、1リットル当たり0.0123ミリグラムのフェノール類が検出された。環保署が定めた海水に含まれるフェノール類の濃度基準の0.005ミリグラムを大きく上回ったため、同団体は海洋生物に影響を及ぼす可能性があるとして、汚染原因の詳しい調査を進めるよう政府に呼び掛けた。
なお台湾全土の主要河川の河口とその周辺海域51カ所における溶存酸素量の計測結果によると、高雄市と台南市の境界を流れる二仁渓、高雄市内を流れる後勁渓の河口で数値が比較的高かったものの、全て環保署の基準以内におさまっていた。
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