ニュース 政治 作成日:2018年9月6日_記事番号:T00079132
陳水扁元総統はこのほど、高雄市で産経新聞の単独インタビューに応じ、「中国から強い外交的、軍事的圧力を受けている台湾はいま、大変危機的な状況にある」と述べた上で、一日も早く民意を問う住民投票を実施すべきだと訴えた。6日付中国時報は陳元総統の発言について、「日本メディアによるインタビューを通じ、台湾独立の是非を問う住民投票の問題を取り上げたもので、台湾独立派勢力の結集を図ったのは明らかだ」と分析した。
産経は陳元総統へのインタビューを1面トップで報じた。民進党は距離を置いた姿勢を取っている(5日=中央社)
陳元総統はまた、馬英九前政権について「ほぼ無条件に門戸を開いたため、中国の台湾に対する侵食を加速させる原因をつくった」と批判。2015年に馬氏がシンガポールで中国の習近平国家主席と会談したことについては、「馬氏個人のパフォーマンスだ。台湾にとって何の良いこともなかった」などと批判した。
6日付中国時報によると、民進党立法院議員団の鄭運鵬書記長は「陳元総統がインタビューを受けた狙いははっきりしない。民進党には影響を与えないのではないか」と述べた。
産経新聞は直接のインタビューではなく、在日台湾人との懇談という形で取材が行われたと説明したが、陳元総統はあくまで病気療養目的での仮釈放中であり、インタビューは仮釈放の条件に反するのではないかとの指摘もある。
これについて、台中監獄(刑務所)の李進国副典獄長は「陳元総統が自発的に取材を受けたわけではなく、プライベートな場で個人的な考えを述べただけであり、処分は行わない」と述べた。
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