ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2018年9月10日_記事番号:T00079174
台湾ではステンレス世界最大手、中国・青山控股集団のインドネシア工場が生産する低価格製品の輸入が急増しており、台湾のステンレス大手3社の燁聯鋼鉄(YUSCO)、華新麗華(ウォルシン・リーワ)、唐栄鉄工廠の生産量が激減している。このうち唐栄の7月生産量は約8,000トンで過去最低となった。業界関係者は、対策を打たなければ台湾のステンレス自給率が大幅に低下し、インフラ産業が脅かされると懸念を示した。10日付経済日報が報じた。
青山控股集団のインドネシア工場の製品は、台湾より1トン当たり100~200米ドル安い。同工場からの製品輸入量は単月6万トンに達しており、通年で72万トンと台湾ステンレスメーカーの生産能力に対する割合は65%以上に達する見通しで、同割合は今後さらに高まると懸念されている。
唐栄は、自社で生産すればするほど損失が拡大する状況で、製品の多くを青山控股集団から調達していると説明。自社生産量は今後さらに減少する可能性があると明かした。
こうした中、台湾のステンレス業界は、政府が主導して業界連盟を結成し、インドネシアの鉱区に製錬工場を設置すべきだと提言している。
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