ニュース その他製造 作成日:2018年9月11日_記事番号:T00079204
工業用紙大手の栄成紙業は10日、中国子会社である江蘇栄成環保科技の中国A株上場申請を取り下げたと発表した。11日付経済日報が伝えた。
栄成紙業は、中国が昨年発表した古紙輸入制限措置や最近の米中貿易戦争で原料コストが不安定となり、業績が影響を受けているとして、A株上場に必要な条件を満たせるかどうか不確実性が生じたと説明した。
栄成紙業は昨年、上海証券取引所へのA株上場を申請していた。台湾企業子会社が中国、香港での上場計画を中止したのは、今年に入り初めてだ。
江蘇栄成環保科技は、昨年までに古紙輸入を必要量の30%以下にまで抑え、中国国内の古紙の使用比率を高めていたが、それがかえってあだとなった。中国政府は古紙輸入枠を前年度の輸入量に応じて設定したため、栄成紙業の今年第1~3四半期の輸入枠は需要量の13%の23万8,800トンしか認められず、同社は十分な古紙を確保できず、中国の同業と公平に競争できなくなった。
ただ、中国での投資計画は続行する。湖北省荊州市の新工場は7月に操業を開始。武漢市の紙箱工場も来年上半期に生産を開始する予定だ。
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