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自由主義の先駆者、中研院院士の胡仏さん死去


ニュース 社会 作成日:2018年9月11日_記事番号:T00079213

自由主義の先駆者、中研院院士の胡仏さん死去

 著名な政治学者で、台湾の学術界で「自由主義」の先駆者として知られる中央研究院院士の胡仏さんが10日、台湾大学医学院附設医院(台大医院)で死去した。87歳だった。11日付聯合報が中央研究院の黄進興副院長の話として伝えた。

 胡さんは約1カ月前に転倒し、脳に損傷を受け入院していた。

 胡さんは1932年に中国浙江省で生まれ、台湾大学法学部を卒業後、米エモリー大学で修士号を取得。その後は台湾大政治学系で教授を務めた。政治学と憲法が専門で、98年に中央研究院院士となった。自由主義派の学者らと共同で台湾民主化を主張する学識者グループ「澄社(タイペイ・ソサエティー)」を設立したことでも知られる。

 教え子で中央研究院院士の朱雲漢さんは「胡さんは特に政治学研究の分野で世間が公認する先駆者だった。台湾の民主憲政の発展プロセスでは、自由主義知識分子として尽力。議会全面改選、戒厳令解除、動員戡乱時期臨時条款の廃止など台湾の民主化の節目で重要な役割を果たした」と指摘した。

 胡さんは中台関係については、統一を主張し、台湾と中国の民族主義の衝突を懸念していた。