ニュース 電子 作成日:2018年9月12日_記事番号:T00079221
鴻海精密工業が米国でアップル製品向けの組立工場を2基準備するとの観測が浮上した。報道によると、インディアナ州の州都、インディアナポリスとテキサス州ヒューストンが取り沙汰されている。鴻海は11日午後、市場観測にはコメントしないとした。中央社などが同日報じた。
米中貿易戦争が激化する中、トランプ米大統領は先日、アップルに対し、中国の生産ラインを米国に移管するよう呼び掛けた。
鴻海は、ウィスコンシン州で液晶パネル工場を建設中だ。米国ではこれまでに1997年にバージニア州、2006年にインディアナ州に拠点を設け、カリフォルニア州、テキサス州、ペンシルバニア州、デラウェア州、ワシントン州、マサチューセッツ州に展開している。
一方、アナリストは、アップルの米国生産は現在5%ほどで、今後5~10年も10%未満とみている。
他のアナリストは、スマートフォン「iPhone」組み立ての10%が米国に移転される可能性があり、その場合、iPhone平均販売価格(ASP)の上昇率は8%以下と予測した。もし米国での生産比率が50%となれば、iPhone価格は14%上昇、100%米国生産なら20%上昇するとみている。
クアンタなど、「対策あり」
アップルの腕時計型ウエアラブル(装着型)端末の「アップルウオッチ」を受託生産する広達電脳(クアンタ・コンピューター)は、大口顧客が関税回避を望むならば中国以外での生産を増やすと表明した。同社は、カリフォルニア州、テネシー州、ドイツ、台湾に組立工場を持つ。
アップルのワイヤレスイヤホン「エアポッド」を受託生産する英業達(インベンテック)は、当面の対応として台湾やメキシコの生産ライン拡充を顧客に提案していると説明した。
仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)は、顧客が緊急に中国以外での生産を必要とすれば、台湾工場が最適だと表明した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722