ニュース 政治 作成日:2018年9月13日_記事番号:T00079267
かつての国民党強権統治の下で行われた迫害や人権侵害の真相究明を進める政府の促進転型正義委員会(促転会)の張天欽副主任委員が先月の内部会議で新北市長選に国民党から出馬した侯友宜氏を貶める発言を行う様子を収録した録音が暴露され、張氏が辞任に追い込まれた。13日付蘋果日報が伝えた。
促転会の黄煌雄主任委員(右2)は張氏の発言に、記者会見を開いて謝罪した(12日=中央社)
録音は週刊誌「鏡週刊」を発行する鏡伝媒が11日に報じたものだ。張氏の発言は、1989年4月に民主運動家の鄭南榕氏が焼身自殺を図った際、元警察官の侯氏が逮捕する役割だった点を挙げ、「侯氏は転型正義(移行期の正義)の最も悪劣な例だ」などと批判する内容だ。張副主任委員の発言には、促転会を中国の明代に置かれた特務機関「東廠」に例えた部分もあり、侯氏の前歴について、「手を講じないというのは残念だ」とも語っていた。
録音が報じられると、張氏の不用意な発言に批判が集中。13日付の新聞各紙は「促転会が東廠と化した」(蘋果日報)などという見出しで大きく報じた。政府・与党は張氏が速やかに引責辞任することで事態収拾を図った。
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