ニュース 社会 作成日:2018年9月13日_記事番号:T00079269
台湾では、亡くなった人があの世で良い暮らしができるようにと、遺族が食べ物や日用品、家電、車、家など紙で作られた供え物「紙紮」を燃やして供える習慣がある。ただ、このほど雲林県で行われた葬儀には高さ7メートルもある巨大な紙の廟(びょう)が出現し、話題となっている。
きょう13日に雲林県元長郷で挙行される葬儀は、暴力団組織「天道盟」の下部団体「太陽会」の元幹部で、7月に病死した李文展氏(65)を弔うもの。李氏は生前、裏社会で広く尊敬を集め、彼が間に入って衝突が避けられたもめごとは数知れないという。
2年前に引退し、故郷の元長郷へ戻って地元寺院の管理などを手掛けていたが、病を得て今年7月22日夜に死去した。
暴力団大幹部の葬儀とあって、会場前には飲料の缶を積み上げて作った高さ5メートルの塔がずらりと並べられるなど、一般の常識とはかけ離れた装飾が近隣住民を驚かせている。
また故人が安心して旅立てるようにと、「紙紮」も7メートルの廟に加え、▽高級車▽ダンスホール▽銀行▽別荘▽宝石店▽マッサージチェア▽麻雀卓▽パソコン──などさまざまな「冥土の土産」が用意されたほか、護身用にとM16自動小銃や散弾銃、ピストルまで供えられ、まさに至れり尽くせりの旅支度となった。
総額100万台湾元(約360万円)をかけたこれら「紙紮」は、11日夜に祈祷(きとう)が行われた後に全て焼却してされ、故人にささげられた。職人によると、今回供えられた「紙紮」の規模は昨年5月に死去したコメディアンで、国民的スターだった猪哥亮さん(享年70)をしのぐという。
なお、きょう挙行される告別式には「その筋」の関係者が数千人出席するとみられており、町はいつもとは異なる緊張感に包まれそうだ。
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