ニュース 金融 作成日:2018年9月17日_記事番号:T00079314
生保大手、南山人寿保険の大株主が金融持ち株会社の中国信託金融控股(中信金、CTBCフィナンシャル・ホールディング)に対し経営統合を提案しているもようだ。これについて、双方の広報担当者は「聞いていない」としてコメントしていない。16日付経済日報が消息筋の話として伝えた。
仮に両社が経営統合すれば、総資産は9兆9,000億台湾元(約36兆円)に達し、一挙に国泰金融控股(キャセイ・フィナンシャル・ホールディングス)、富邦金融控股を抜き、台湾最大の金融持ち株会社に躍り出る。しかし、中信金の大株主、辜仲諒氏は経営統合すれば、保有株式の希釈化で経営権が維持できなくなることに懸念を抱いているとされる。
消息筋によれば、南山人寿の大株主である潤泰集団(ルンテックスグループ)の尹衍樑(サミュエル・イン)総裁は、有利な条件で南山人寿を売却できるのであれば、辜仲諒氏が中信金の経営権を引き続き保有することに前向きだという。
金融監督管理委員会(金管会)の立場も鍵だ。消息筋によると、南山人寿の大株主は金管会に対し、10年間は同じ経営体制を維持することを約束しているからだ。ただ、同筋は「経営統合計画が顧客と従業員の権益を保障するものであり、台湾の金融業の競争力を大幅に高めるものであれば、金管会の認可が得られないわけではない」との見方を示した。
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