ニュース 政治 作成日:2018年9月17日_記事番号:T00079317
蔡英文総統は15日、台中市で行った統一地方選の遊説で、中国からのフェイクニュースが台湾社会の対立を生んでいるとして、疑わしい情報の真偽を確かめ、誤った情報を広めないよう呼び掛けた。16日付自由時報が伝えた。
蘇処長の遺体は14日に大阪府警の警察署に安置された。府警は事故による死亡ではないとして、メディアへの状況説明を行わなかった(14日=中央社)
蔡総統は「今回の選挙ではライバルによる工作に加え、出所不明の偽情報がある。一部は対岸(中国)から発せられたものであり、偽情報は組織的で目的を持った攻撃で、台湾社会の対立を生み、市民の政府に対する信頼を損ね、選挙戦を激化させている」と指摘した。
先ごろ台風21号(アジア名・チェービー)の影響で関西空港に台湾人客を含む旅行者が取り残された際にも、「中国がバスを派遣して、中国人客を脱出させた」とする偽情報が流れた。結果的に、台湾の大阪総領事館に当たる台北駐大阪経済文化弁事処に批判が集中し、蘇啓誠処長が自殺した要因になったとの見方が出ている。
蘇処長は自殺前夜、張雅孝僑務委員と電話で話し、「フェイクニュースの出所を探してほしい」などと話していたという。張委員は蘇処長が特定人物による嫌がらせを受けており、翌日詳しい話を聞く予定だったことも明かした。
台湾大政治学部の陳世民教授は「中国のインターネット部隊がフェイクニュースを広めている痕跡があり、台湾の民主主義と選挙に大きな衝撃を与え得る」とし、政府は明確な説明によって、野党に攻撃の口実を与えないようにすべきだと主張した。
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