ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

月餅売り切れに立腹、男が店に赤ペンキまく


ニュース 社会 作成日:2018年9月17日_記事番号:T00079320

月餅売り切れに立腹、男が店に赤ペンキまく

 間もなく到来する中秋節(旧暦8月15日、18年は9月24日)に付き物のお菓子といえば月餅。贈答品として選ばれることが多い月餅を、せっかくならばおいしいものを購入しようと考える人は多いようで、人気店にはこの時期、長蛇の列ができる。そんな中、彰化市のある月餅の名店でこのほど、商品が売り切れていた上、店員の態度が悪かったことに腹を立てた男が店内に赤いペンキをぶちまけるトラブルが発生した。

 事件が起きたのは、彰化市中正路にある卵黄入りの月餅「蛋黄酥」が評判の「不二家」という店。同店は予約を受け付けないことから、毎年、中秋節前になると休日はもちろん、平日も朝早くから長い行列ができる。あまりに購入者が多いことから、店側は1人45個までに限定したほか、身長140センチメートル以下の子供は列に並べないという規定も設けている。

 そんな人気店「不二家」の入り口近くに14日午後6時ごろ、1台の車が停車。中から出てきた白い帽子をかぶりマスクを付けた若い男が店内にずかずかと入り込み、携行していた赤いペンキの缶の中身を振りまいて逃走した。

 男がまいたペンキは食材が置いてあるエリアや店の天井、一部の客などにかかり、店内は騒然となった。通報を受けて駆け付けた警察官は、監視カメラの映像を基に男の車は台中市内で借りたレンタカーと突き止め、さらに捜査を進めた結果、犯人は彰化市内に住む29歳の男と突き止めた。

 警察の取り調べに対し男は犯行を認め、14日に蛋黄酥を買おうと人が少ない時間帯を狙って「不二家」で行列に並んだが、自分の順番が来た時には「売り切れた」と告げられ、しかも店員の態度が悪かったため腹が立ったと動機を説明した。

 店は男を訴えるつもりはないと表明したが、警察は「社会秩序維護法」違反の容疑で男を送検。3日以下の勾留または1万2,000台湾元(約4万4,000円)の罰金が科される見通しだ。