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作成日:2008年6月5日_記事番号:T00007936
「Q2業績は落ち込んでいない」、何奇美電総経理
4月以降続いてきたIT(情報技術)製品用パネル価格の上昇が6月に入り一服し、外資系証券会社がパネルメーカーに対し評価の引き下げを行っていることに対し、奇美電子(CMO)の何昭陽総経理は4日、「第2四半期はオフシーズンに当たるが、業績はそれほど落ち込んでおらず、第3四半期のハイシーズン到来を控え、先行きを楽観的に見守っている」と反論した。5日付自由時報が報じた。
最近パネルメーカーにとって不利な観測が頻出している。クレディ・スイス証券のレポートでも、ソニーが勝負を懸けて5月に北米市場へ投入した液晶テレビ機種が不調で、下半期のハイシーズンに対する市場の見通しに打撃を与えていると伝えている。
しかし何総経理は、「ソニーなどのブランドメーカーは最近割り引きキャンペーンを実施しており、その効果は早くても第3四半期にならなければ分からない。今判断するのは時期尚早」と釘を刺した。
群創光電(イノルックス・ディスプレイ)の許嘉成財務長は、第3四半期はハイシーズンに当たるテレビ市場が好調であれば、IT製品向けおよび中型パネルの値下げ圧力もそれほど業績に影響しないとしている。同社は第2四半期のモニター出荷台数を前期比15%増と予測している。