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中国からの麻薬密輸事件、国台弁対応せず捜査足踏み


ニュース 社会 作成日:2018年9月21日_記事番号:T00079419

中国からの麻薬密輸事件、国台弁対応せず捜査足踏み

 今年6月に中国から台湾の基隆港に入港した船舶から麻薬ケタミン700キログラムが摘発された事件で、中台の共同捜査によって主犯を含む複数の密輸容疑者が逮捕されたものの、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)が対応していないことが原因で、約3カ月にわたって捜査が進展しない状況となっている。21日付自由時報が報じた。

 事件発覚後、台湾の法務部調査局は台湾で容疑者2人を逮捕、主犯格の容疑者を含む台湾人3人、中国人2人も中国福建省の捜査チームとの協力によって中国で逮捕された。その後、中国で逮捕された容疑者について、台湾側が麻薬のサンプルを中国側に提供、中国側が容疑者の調書を台湾側に提供することで合意したが、捜査の過程で国台弁の対応がなく、台湾人容疑者の身柄も台湾側に引き渡されていない状況だ。

 主犯格の容疑者は過去に台湾に麻薬700キログラムを密輸したことがある。今回の事件の捜査が進展していないため、調査局は麻薬の販売ルートや他に容疑者がいるのかをつかめていない。

 今年1~6月に台湾で摘発された麻薬は3,601.9キログラムで、うち中国、香港からの密輸が2,757.2キログラムと約77%を占めた。