ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

中銀の17年為替差損、1兆元超


ニュース 金融 作成日:2018年9月26日_記事番号:T00079470

中銀の17年為替差損、1兆元超

 ブルームバーグ電が審計部の集計に基づき伝えたところによると、中央銀行(中銀)は昨年、台湾元の上昇による為替差損が、1兆1,563億台湾元(約4兆2,600億円)に達した。2010年以降で最大だ。26日付経済日報が報じた。

 台湾元は昨年、通年で8%以上上昇した。このため、外貨資産の台湾元換算による為替の評価損が拡大した。その結果、過去の為替差益による為替準備金(為替基金)が底をついたほか、差損のうち3,052億元の計上を繰り延べ、今後の為替差益から計上する為替準備金で相殺することになる。

 為替差損のこうした調整により、中銀は昨年も前年並みの2,254億元の純利益を計上できた。今年も国庫に8年連続で1,800億元以上を納付できる見通しだ。

 中銀はブルームバーグの報道について「台湾元相場は常に変動している。台湾元建ての外貨資産も変動する」とした上で、中銀には法定公的積立金が約8,000億元あるほか、金取引で3,000億元余りの利益を計上しており、財務状況は非常に健全だと強調した。