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製造業の8月景況指数下落、景気下り坂か


ニュース その他製造 作成日:2018年9月26日_記事番号:T00079473

製造業の8月景況指数下落、景気下り坂か

 台湾経済研究院(台経院、TIER)が25日発表した8月の製造業の営業気候観測指数は98.16ポイントで、前月を3.3ポイント下回り、過去13カ月で最低となった。サービス業は96.39ポイントで、前月を3.69ポイント下回り、基準値の100を割り込んだ。台経院景気予測センターの孫明徳主任は、景気が後退し始めていると指摘。第4四半期の景気が小幅な後退、あるいは大幅な後退となるかは、米中貿易戦争と新興国の金融市場の動向次第だと述べた。26日付工商時報が報じた。

 孫主任は、台湾の景気の循環は谷底からピークまで30カ月かかると指摘。前回は2016年2月に底を打ったため、今年8月がピークとなり、以後は景気後退が進むと予想した。

 製造業で今後半年間の景気が良くなると回答した企業の割合は15%と前月比7.8ポイント下落、悪くなるとの回答割合は26.3%と9.9ポイント上昇した。

 台経院は、米中貿易戦争がエスカレートする中、中台に工場を持つ自転車、ネットワーク通信機器、サーバー業者などが中国の生産能力を台湾に移転すると予想。孫主任は、組み立てなど労働集約型の工場は東南アジアやメキシコに移転させ、台湾は自動化率、付加価値の高い工場を中心にしなければ土地などの資源が足りなくなると指摘した。