ニュース 社会 作成日:2018年9月26日_記事番号:T00079476
基隆市の街中で25日、重さ2トンを超える巨大な水晶の玉が住宅の壁やバイク、車に次々とぶつかりながら200メートルも転がるという、まるで映画『レイダース・失われたアーク《聖櫃》』(1981年公開)のワンシーンのような光景が繰り広げられた。
転がった水晶玉。けが人が出なかったのは不幸中の幸いだった(25日=中央社)
警察の調査によると、この水晶玉は基隆市の楽一路沿いに住む骨董(こっとう)好きの市民が数年前に中国で100万台湾元(約370万円)を支払って購入し、所蔵していたもの。購入した当時は台湾最大の茶水晶だった。その水晶が25日正午ごろ、クレーン車を使って別の場所へ移す作業をしていた際、作業員の不注意でクレーンから落下し、楽一路を低い方へ向かって転がり始めた。
作業員はすぐさま周囲の歩行者に向かって「危ないから避けて」と大声で叫びながら、慌てて追い掛けたが、玉のスピードは予想以上に速く、まったく追い付かない。道路沿いに止まっていたバイク3台をなぎ倒し、レンガの塀や住宅の壁にボウリングのように衝突しつつ、さらにバイク1台、乗用車1台にぶつかった後、200メートル離れた商店のガラスを破壊してようやく停止した。
幸い当時は歩行者も少なく、ぶつかったバイクや車にも人が乗っていなかったことからけが人は出なかった。周辺住民からは「さらに下まで転がって人の多い安楽市場に達していたらもっと深刻な事態になったはず」との声が聞かれた。
なお水晶玉の持ち主は、謝罪した上で破損したバイクや車、壁などの修理費用を賠償すると表明した。ただ大切な水晶はクレーン車から落下した衝撃で無数のヒビが入った上、ぴかぴかだった表面も傷だらけの見るも無残な姿となり、修復も難しいそうで、まさに踏んだり蹴ったりだ。
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