ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

残り時間カウント式青信号、事故倍増で交換へ


ニュース 社会 作成日:2008年6月6日_記事番号:T00007948

残り時間カウント式青信号、事故倍増で交換へ

 
 交通部の調べによると、青信号の残り時間を表示するカウント式信号機が設置されている交差点では、58%の車両が最後の数秒間に「駆け込み」横断をしようとするため、交通事故が倍増している。逆に、赤信号カウント式の信号機がある交差点では、事故が半減していることが分かった。

 交通事故の発生率に顕著な差が見られることから、交通部はこの5月、早ければ6月末までに、現在設置されている青信号カウント式信号機を、赤信号カウント式に取り換えることを決定した。ただし、「小緑人」と呼ばれる歩行者専用の青信号カウント式信号機は対象外だ。

 目下、台湾で設置されている時間カウント型の信号機は、青信号、赤信号、赤・青両方、と各都市によってさまざま。交通部によれば、赤信号カウント式信号機を設置することで待ち時間の長さが分かり、イライラ防止に役立つという。

 新たな規則によって赤信号カウント式信号機を設置する交差点は、▽先に左折可能の青信号が出る、または赤信号の後で左折の青信号がでる交差点▽三差路で3種の信号がある交差点▽赤信号が60秒以上続く交差点──の3種類だ。

 交通部は全土的に信号機交換を進める方針だが、交通量が少なく老人人口が多い嘉義県などでは、逆効果の可能性も考えられる。高齢者は一般に青信号の残り時間を横断歩道を渡るかどうかの判断材料にしているためで、どのような信号機を採用するかは、各地の交通状況をよく考えることが必要と言えそうだ。