ニュース 社会 作成日:2018年9月27日_記事番号:T00079499
中国の国旗、五星紅旗や、毛沢東ら歴代指導者の肖像画や中台統一のスローガンを掲げ、地元のひんしゅくを買っていた彰化県二水郷の碧雲禅寺で26日、彰化県政府による違法建築を理由とした取り壊し作業が始まった。27日付蘋果日報などが報じた。
地元住民からは撤去に歓迎の声が上がった(26日=中央社)
取り壊しの対象は、五星紅旗などを掲げていた新廟(びょう)5,300平方メートルで、山腹の傾斜地への違法建築、建築許可の未取得が理由。同日はショベルカー14台が新廟の前門部分など全体の約10分の1を破壊した。今後1週間で撤去が完了する見通し。寺の所有者の魏明仁氏は、五星紅旗を手にした十数人の支持者とともに寺から退去した。
碧雲禅寺は1922年の開創で、2002年より旧寺の前で大型の新廟の増築が始まった。魏氏は、工事を請け負った精技営造の経営者で、工事代金をめぐる寺側との裁判を経て寺を取得。その後、寺を「中華人民共和国台湾省社会主義民族思想愛国教育基地」と称し、16年より五星紅旗を掲げていた。しかし今月中旬、米ニューヨーク・タイムズが「台湾の共産主義の神殿」と報じたことがきっかけとなり、県当局が撤去に動いた。
中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の安峰山報道官は「民進党は台湾独立の分裂行為を放置する一方、統一を主張する人物を迫害している。必ずや両岸(中台)群衆の反対とけん責を受けることだろう」と撤去を批判した。
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