ニュース 電子 作成日:2018年10月1日_記事番号:T00079546
光ディスクメーカーから太陽電池用シリコンウエハーメーカーに転換した国碩科技工業(ギガストレージ)とオランダのフィリップスのDVDをめぐる特許訴訟で、最高法院はこのほど、ギガストレージにフィリップスへの約10億台湾元(約37億2,000万円)の賠償金支払いを命じた二審判決を破棄し、審理を智慧財産法院(知的財産裁判所)に差し戻した。29日付経済日報が伝えた。
ギガストレージは2013年に光ディスク事業から撤退したが、14年4月にフィリップスから特許侵害で提訴された。智慧財産法院の審理では、フィリップス側が損害賠償請求額を当初の1,000万元から10億500万元へと大幅に引き上げ、昨年6月に智慧財産法院の二審は、特許侵害に対する賠償責任については原告の主張を退けたが、フィリップスと特許ライセンス契約を結んだ場合の権利金に相当する10億3,950万元の支払いをギガストレージに命じる判決を下し、同社が上告していた。
ギガストレージは二審判決破棄を受け、ひとまず判決履行のための担保として差し入れた子会社、碩禾電子材料(ギガソーラー・マテリアルズ、GSMC)の株式を取り戻し、今後の差し戻し審に臨むことになる。
ギガストレージは「過去に販売していた光ディスク製品はフィリップスの特許を侵害しておらず、智慧財産法院での今後の審理で勝訴できると信じている」とコメントした。
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