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ビルメンテ作業員、13階の壁に宙づりに


ニュース 社会 作成日:2018年10月1日_記事番号:T00079562

ビルメンテ作業員、13階の壁に宙づりに

 台北市で30日、ビルの外壁にゴンドラをつり下げ、13階の高さでメンテナンス作業を行っていたところ、突然のトラブルでゴンドラがほぼ直角に傾斜。中に乗っていた作業員3人が落下することはなかったが、約1時間にわたりそのままの状態で救出を待つという、冷や汗をかく事態が発生した。

 午前8時半ごろ、ビルメンテナンス会社の従業員3人は台北市中山北路に立つ14階建てのビルで防水施工のため、屋上からゴンドラをつり下げる形で作業を行っていた。しかし突然、何らかのトラブルで片方のワイヤが緩み、水平だったゴンドラがほぼ90度近く傾いた。

 3人の作業員は当然、ゴンドラの下側に押し付けられる格好に。ビルの下を歩いていた通行人かも驚いて上を見上げた。幸い、ゴンドラから落下することはなく、作業員は命綱もつけていた。

 その後、通報を受けて台北市政府消防局がはしご車を出動させ、救助に向かったが、現場周辺の路地は道幅が5メートルほどしかなく、スムーズに車両を動かせなかったため、救助隊はまずビルの屋上へ向かい、作業員の重量でゴンドラが下に落ちないようワイヤでしっかりと固定。その上ではしご車をゆっくりとビルに近づけ、約1時間かけて3人を無事救出した。

 救助隊員は、この日は天気がよく、風も強くなかったためゴンドラがそれほど大きく揺れることはなく、さらに宙づりとなった作業員も普段から高所に慣れているため比較的冷静だったと説明した。

 ただ慣れているとはいえ、ビル13階の高さで突然、足の踏み場を失った恐怖はやはりただ事ではなかったらしく、救助を待つ間はゴンドラの欄干を両手で握りしめ、両足は震えが止まらなかったという。これがきっかけで高所恐怖症にならなければいいのだが。