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9月の新車販売、鬼月明けも前年割れ


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2018年10月2日_記事番号:T00079581

9月の新車販売、鬼月明けも前年割れ

 9月の新車登録台数は3万799台で、前月比18.3%増、前年同月比1.8%減と、2カ月連続の前年割れだった。自動車や住宅など大きな買い物には縁起が悪いとされる旧暦7月「鬼月」が大きく重なった昨年9月を下回った上、今後、11月の統一地方選挙を前に買い控えが予想され、2018年通年でも40万~43万台と、前年を大きく割り込む恐れがある。2日付工商時報などが報じた。

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 販売店は、今年9月は鬼月(8月11日~9月9日)明けの販売を期待していたが、鬼月(昨年8月22日~9月19日)が3分の2を占めた昨年9月を下回ったと指摘した。

 1~9月の新車登録台数は32万2,084台で、前年同期比1.4%減だった。ある台湾生産車ブランドは、市場全体の通年の新車登録台数予測を43万台以下に下方修正した。業界では、40万台を割り込むとの悲観的な見方もある。

 16年1月からの政府の新車買い替え時の貨物税(物品税)減免措置を受け、16年の新車登録台数は過去11年で最高で、17年は44万4,669台と過去12年で最高だった。

和泰汽車は楽観

 一方、トヨタの台湾総代理店、和泰汽車は、9月中下旬は販売店の夏季休暇や中秋節(旧暦8月15日、今年は9月24日)連休があり、新車登録が滞っただけと分析。実際の販売状況は予想通りだったと指摘した。市場全体の10月新車登録台数は3万4,000台に回復し、通年では年初の予測通り44万台との楽観的な見方を示した。

 和泰汽車は、9月の新車登録台数が7,201台(シェア23.4%)で、前月比13.3%増、前年同月比0.9%減だった。9月10日に発売した輸入ハッチバック「オーリス」は3週間で注文が1,000台あったものの、納車の遅れで新車登録台数は506台だった。

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 2位以下は、▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)、3,645台(シェア11.8%、前月比11.7%増、前年同月比12.3%増)▽ホンダ台湾、2,814台(シェア9.1%、前月比76.3%増、前年同月比4.4%減)▽裕隆日産汽車、2,576台(シェア8.4%、前月比57.7%増、前年同月比9.9%増)──だった。

輸入車シェア、48%

 5位の台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)は2,286台(シェア7.4%)で、前月比30.3%増、前年同月比10.6%減だった。一方、6位の台湾福斯汽車(フォルクスワーゲン台湾、VW台湾)は1,572台(シェア5.1%)で、前月比16.5%増、前年同月比47.1%増と、大幅成長だった。

 輸入車の9月新車登録台数は1万4,940台で、シェア48.5%と過半に迫った。

【図】【表】