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故宮南院の人気復活、光のショーが大好評


ニュース 社会 作成日:2018年10月2日_記事番号:T00079603

故宮南院の人気復活、光のショーが大好評

 2015年末にオープンした国立故宮博物院南部院区(嘉義県、故宮南院)は、開幕当初の話題性が薄れて来館者数が減少。地元の観光産業に与える効果も懸念視されていたが、9月下旬に始まった「光の彫刻ショー」が大好評で、現在では週末になると駐車スペースが見つからないほどの盛況ぶりとなっている。

/date/2018/10/02/18kakomi_2.jpg夜空に舞う光線の美しさは一見の価値ありだ(中央社)

 故宮南院は79億台湾元(約294億円)の費用を投じて建設し、鳴り物入りでオープン。最初の1~2年こそ新たな観光スポットとしてにぎわいを見せ、年間入場者数は延べ150万人に迫った。しかし3年目の17年からは早くも人気に陰りが出始め、入場者数は100万人を割り込み、さらに1日の来場者数が300人に満たず、8,800平方メートルの広大な敷地にぱらぱらとしか客の姿が見えない閑散とした状況になることもあったという。

 こうした事態を受けて故宮博物院の林正儀院長は4月、今年はソフトウエア関連予算20億元余りのうち、10億元以上を故宮南院に投じ、年間入場者数で延べ200万人突破を目指すと表明した。

 その言葉通り、南院では数々の文化イベントが企画され、特に9月26日から始まった光を使ったパフォーマンスは人気を呼んで、入場者数の回復に貢献している。

 このショーは17年の国慶節(双十節)祝賀イベントや大みそかの台北101ビル・カウントダウンイベントを演出したチームが手掛けたもの。南院の人工池に架かる橋「至美橋」から伸びる200メートルに及ぶ光線の束が、音楽とともに点滅や動きを見せながら夜空を照らし、水墨画からイメージを得て設計された本館を美しく浮かび上がらせている。

 実施は月曜を除く毎日、▽午後6時20分▽6時40分▽7時▽7時20分▽8時▽8時20分▽8時40分──の7回だ。

 なおフェイスブック(FB)のコミュニティー「嘉義之美」には最近、ショーの様子を撮影した写真の投稿が相次いでおり、これを見たユーザーから称賛の声が上がっている。こうした画像を見て実際に自分の目で体験してみたくなり、故宮南院へ出掛けたあるユーザーは、3ステージも堪能し、数百枚の写真を撮影。家へ帰って写真を整理するだけで目が痛くなったそうだ。