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ステンレスの大成鋼、米国工場に10億ドル【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2018年10月3日_記事番号:T00079616

ステンレスの大成鋼、米国工場に10億ドル【表】

 ステンレス大手、大成不銹鋼工業は子会社の大成国際鋼鉄と共同で米国に合弁工場を設置する計画だ。アルミ板・コイル、ステンレス、産業市場向け製品などの生産を検討している。投資額は10億米ドルで、出資比率は大成鋼が51%、大国鋼が49%を予定している。3日付工商時報などが報じた。

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 大成鋼は2日、米アルミニウム大手、アーコニックがテキサス州テキサカーナに保有する圧延工場を3億5,000万米ドルで取得すると発表した。大成鋼は、来年第2四半期から月1万1,000トンのアルミ板・コイルを生産する予定と説明。台湾の鉄鋼メーカーが米国で生産する初のケースとなる。

/date/2018/10/03/04dacheng_2.jpg謝総経理(右2)は、大成鋼は米中貿易戦争の中でも競争力を発揮できると強調した(2日=中央社)

 大成鋼の謝栄坤総経理は、米中貿易戦争を受けて同工場の買収を決めたと説明。関税の問題がなく、材料も確保でき、同社の競争力を強化できると強調した。

 大成鋼は、中国は米国への鉄鋼、アルミ材料の最大輸出国だったが、ここ数年は米国が反ダンピング(不当廉売、AD)関税を課したため中国からの輸入量が激減し、米国ではアルミ材料の供給が逼迫(ひっぱく)していたと説明。さらに、米国が昨年、中国製品に対して追加関税を課したことで米国では供給不足となっており、価格が上昇していると指摘した。