ニュース 社会 作成日:2018年10月3日_記事番号:T00079634
たばこの煙を直接、間接的に吸い込むことが人間の健康に害を及ぼすことはよく知られているが、喫煙習慣を持つ飼い主に育てられたペットの、がんにかかるリスクも、2~3倍に上ることが研究によって明らかとなった。
喫煙の害としては、直接たばこを吸うことによる1次被害と、副流煙を吸い込む受動喫煙による2次被害が一般に知られている。しかし、衛生福利部(衛福部)国民健康署(国健署)によると、喫煙によって吐き出された煙の中のニコチン成分は、家具や壁、じゅうたんなどに付着し、その後、空気中のオゾンや亜硝酸と化学反応を起こして発がん性物質を生み出し、3次被害として人間やペットの健康に影響を及ぼすという。
人間の場合、皮膚や頭髪に付着したニコチンや発がん性物質により、皮膚炎、中耳炎、肺疾患、心臓疾患のリスクが高まる他、爪をかんだり、指を吸うことで子供が知らないうちに発がん性物質を口に入れる危険性もある。
一方、猫の場合は毛繕いなどを通じて発がん性物質を口にすることが多いようだ。中華民国獣医師公会全国聯合会の陳培中理事長によると、15坪の家に住み、飼い主が1日に1箱以上のたばこを吸う場合、その家で飼われている猫は口腔(こうくう)がんや悪性リンパ腫に罹患(りかん)するリスクが喫煙習慣のない飼い主のもとで暮らす猫に比べ2~3倍高くなるという。
また同様の環境では、犬がアトピー性皮膚炎にかかるリスクも4倍以上に高まるといい、特にパグやシーズーなど鼻の低い犬種への影響が大きいようだ。
当然、犬や猫だけでなくウサギやハムスター、鳥類なども同様の健康被害を受ける。ペットを飼っている愛煙家は、愛する「うちの子」の健康を守るため、対策を考えた方が良さそうだ。
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