ニュース 電子 作成日:2018年10月4日_記事番号:T00079635
通信キャリア大手、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)は3日、第5世代移動通信規格(5G)の自動車への応用に取り組む国際業界団体、5Gオートモーティブ・アソシエーション(5GAA)に、台湾企業で初めて加盟したと発表した。また、エリクソン、工業技術研究院(工研院)、中磊電子(サーコム)などの小型基地局メーカーと「遠伝5G先鋒隊」を組織。産官連携で、IoV(車のインターネット)商機を狙う。4日付経済日報などが報じた。
5GAAは16年に結成された業界団体で、▽アウディ▽BMW▽フォード▽上海汽車集団──などの自動車メーカーや、▽クアルコム▽ノキア▽エリクソン▽華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)▽ボーダフォン──などがメンバー。ITS(高度道路交通システム)のソリューション開発などに取り組んでいる。
遠伝は、5GAAのメンバーとなることで、海外の大手自動車メーカーやサプライヤーとの交流や先進的な試験が可能となり、セルラーV2X(車車間通信・路車間通信)を共同で推進すると説明した。
物流・タクシー向け実績
遠伝5G先鋒隊はまず、スマート駐車や工研院のアクティブセーフティー警告システムなどをベースに、IoV応用を開発する。続いて、セルラーV2Xの標準策定や製品化が進んでから、5Gの超高信頼低遅延通信(URLLC)を導入し、ハイエンドのIoVサービスを提供する考えだ。 李彬総経理は、遠伝は2G、3G、4Gからプレ5G時代に至るまで、物流、タクシー会社や電動バイクメーカーに対し、車両管理システムなどを提供してきた実績があると指摘。5Gは自動運転車発展の鍵となり、自動車業界に新たな技術やビジネスモデルをもたらすと期待を示した。
遠伝5G先鋒隊には、サーコムの他、▽正文科技(ジェムテック・テクノロジー)▽智易科技(アルカディアン・テクノロジー)──なども参加している。
20年に5G商用化へ
頼清徳行政院長は3日、2020年に5Gの周波数帯割り当てを完了するよう、国家通訊伝播委員会(NCC)に対し指示した。これに向け、立法院では、数位通訊伝播法(デジタル通信伝送法)と電信管理法が今会期の最優先議題だ。
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