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3社合併のURE発足式、「太陽電池の新時代に」


ニュース その他製造 作成日:2018年10月4日_記事番号:T00079644

3社合併のURE発足式、「太陽電池の新時代に」

 太陽電池大手、新日光能源科技(ネオソーラーパワー、NSP)、昇陽光電科技(ソーラーテック・エナジー)、昱晶能源(ジンテック・エナジー)の3社合併による新会社、聯合再生能源(ユナイテッド・リニューアブル・エナジー、URE)発足の記念式典が3日行われた。存続会社のネオソーラーは11月にUREへと社名変更を行う。4日付聯合報などが報じた。

/date/2018/10/04/08urec_2.jpg記念式典に臨んだ洪董事長(中)ら。台湾の太陽電池業界で過去最大の合併となった(3日=中央社)

 新会社董事長の洪伝献氏は、台湾の太陽電池業界は中国メーカーによる大規模な生産拡大後、予備の下請け工場に成り下がっていたが、UREの発足によって「2.0」の新時代に入ると指摘。政府による支援も受け、世界で5兆台湾元(約18兆6,000億円)規模に上る太陽電池モジュール・太陽光発電システムの商機獲得に全力を挙げると強調した。来年末の黒字転換に自信を示した。

 新会社の太陽電池生産能力は3ギガワット(GW)に達するが、大部分は高効率PERC(裏面不動態型セル)にできない。洪董事長は、これらの生産設備は全て減価償却が完了しており、新会社は新たなビジネスモデルで価値を創造したいと語ったが、詳細については明らかにしなかった。

 洪董事長はまた、初年度の売上高は400億元、5年目に900億元に達するとの見通しを示した。3社合併で5,000人に膨らんだ従業員については、自己都合での退職はあっても、人員削減は行わないと説明した。今後数年で全体の25~30%の自然減を見込んでいるもようだ。