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柯市長がジャーナリスト告訴、臓器移植仲介疑惑指摘で


ニュース 社会 作成日:2018年10月4日_記事番号:T00079657

柯市長がジャーナリスト告訴、臓器移植仲介疑惑指摘で

 中国で生きた人間から移植用臓器が摘出されているとする「臓器狩り」の疑惑を告発した著作「殺処分(The Slaughter)」で知られる米国人ジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏が2日、医師出身の柯文哲台北市長が臓器移植のあっせんに関与していたとする疑惑を指摘したことを受け、柯市長は4日、ガットマン氏を名誉毀損(きそん)で刑事告訴した。台北市長選をめぐるネガティブキャンペーンとの見方が根強いが、選挙戦への影響に注目が集まる。中央社などが報じた。

/date/2018/10/04/18kowenje_2.jpg殺到するメディアから逃れる柯市長(右2)。柯市長の選対本部はガットマン発言は人身攻撃に当たると非難した(3日=中央社)

 ガットマン氏は記者会見で、柯市長が台湾の富裕層が中国で臓器移植を受ける上で仲介役を務めていたほか、メーカーが生産した体外式膜型人工肺(ECMO)の中国への売り込みにも関与していたなどと主張した。さらに柯市長は「ペテン師」だと言い切った。

 柯市長はガットマン氏に24時間以内に謝罪するよう求めたが、回答がなかったため、台北地方検察署に刑事告訴することを決めた。

 柯市長は「患者を中国に連れて行き、臓器移植を仲介したことなどない。選挙には攻防があるが、これほど低水準の攻防は必要ない」と強調した。

 一部には今回の騒ぎについて、民進党が仕組んだものだとの疑惑があるが、同党の洪耀福秘書長は「今回の一件は民進党と100%無関係だ」と述べた。