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品評会出品のグアバ、直前に盗まれる


ニュース 社会 作成日:2018年10月5日_記事番号:T00079683

品評会出品のグアバ、直前に盗まれる

 彰化県のある有名なグアバ農家は、品評会に出品するため、特に形の良いものに印をつけて大切に育てていたが、品評会直前になってその目印の付いたグアバばかりを狙った盗難事件が発生。この農家は同業者が嫌がらせのためにやったのではないかと疑っている。

 彰化県社頭郷でグアバ農園を営む蕭振清さん(80)は45年以上にわたるキャリアを持ち、模範的な農家に送られる「神農賞」を2000年に受賞したほか、全国品評会で2度もチャンピオンに輝くなど数々の賞を受賞。業界では「グアバ王」と呼ばれる伝説的な人物として知られている。

 そんな蕭さんによると、品評会に出品するグアバは見た目が美しく、ちょうどよい形のものでなければならず、毎年秋になると出品用のものを事前に選別して赤いビニールひもで印を付けておくのだそうだ。

 きょう5日に開催される彰化県の品評会に出品するグアバを収穫しようと、4日午前5時半ごろに蕭さんが農園に向かったところ、目印の付いたグアバの大半が消えてしまっていた。なくなったのは400~500個、重量にして300キログラム近くに上るという。

 農園は自宅に隣接していることから、監視カメラなどは設置しておらず、蕭さんは「一晩でこんなに盗まれるとは思ってもみなかった」とぼうぜん。出品用のグアバばかりを狙って盗んでいることから、蕭さんは「同業者の仕業に違いない」。彼に好成績を挙げさせないために嫌がらせをしたと考えられるほか、盗んだ蕭さんのグアバを出品し、自分の評価を上げようとしている可能性もあると指摘した。

 蕭さんはきょうの品評会には予備のグアバを出品するそうだが、もし彼のグアバを上回る評価を獲得しても、「もしかして盗んだやつじゃないか」と疑いの目を向けられる可能性がある。他の農家も大迷惑に違いない。