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GWC、韓国の生産規模拡大へ


ニュース 電子 作成日:2018年10月8日_記事番号:T00079690

GWC、韓国の生産規模拡大へ

 半導体用シリコンウエハー大手、環球晶円(グローバルウェーハズ、GWC)は5日、韓国子会社が忠清南道天安市の12インチシリコンウエハー工場に、4億3,800万米ドルの設備投資を行うと発表した。2020年段階で同工場の月産能力が約95万枚へと、現在の約75万枚から拡大する。8日付経済日報などが報じた。

 徐秀蘭董事長は、新たに拡張する生産ラインの製品は全て顧客の長期契約向けに供給すると説明した。受注見通しは20年まで立っているという。

 シリコンウエハーは、メモリー向けの堅調な需要や、車載、モノのインターネット(IoT)向け需要拡大を受けて供給逼迫(ひっぱく)状態が続いていることから、来年第1四半期契約価格は引き続き上昇する見込みだ。SUMCO(日本)、SKシルトロン(韓国)、シルトロニック(ドイツ)なども生産拡大を予定しているが、供給逼迫は20年まで解消しないとみられている。

 一方、市場では、12インチや8インチのファウンドリー生産能力に余剰が出てきたことや、米中貿易戦争の影響による需要減退が懸念されており、シリコンウエハーの供給逼迫は今年がピークで、来年以降の価格上昇は減速するとの見方も出ている。