ニュース 電子 作成日:2018年10月8日_記事番号:T00079692
半導体メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)は4日、東芝との特許訴訟で、東芝がマクロニクスに4,000万米ドルを支払い、特許30項目を相互ライセンス供与する条件で、和解が成立したと発表した。台湾のメモリーメーカーが海外の大手メーカーを特許訴訟で訴えて、事実上勝利した珍しいケースとなった。6日付経済日報などが報じた。
マクロニクスは昨年3月、東芝と関係会社が製造販売する製品が、マクロニクスのNAND型・NOR型フラッシュメモリーの特許を侵害したとして、米国際貿易委員会(ITC)とカリフォルニア州南部地区連邦地方裁判所に提訴。これに対し東芝も10月、台湾の裁判所にマクロニクスを特許侵害で反訴するなどしていた。
業界関係者は今回の和解について、マクロニクスが長期にわたり特許を蓄積してきた成果だと指摘した。マクロニクスは2011年、米調査会社「パテントボード(The Patent Board)」が発表した特許番付で、台湾積体電路製造(TSMC)を抑えて台湾首位に輝いたことがある。
マクロニクスは東芝との訴訟の関連で今年4月、群聯電子(ファイソン・エレクトロニクス)に対しても、マクロニクスの特許を侵害した東芝製フラッシュメモリーを採用したとして提訴した。ファイソンは今回の和解に対し、「東芝の決定を尊重する。当社もマクロニクスとの争議が解決することを期待する」とコメントした。
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