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記事番号:T00079751
2018年10月11日15:53

 台湾機械工業同業公会(TAMI)が発表した9月の機械設備輸出額は22億4,000万米ドルで前年同月比1.3%減と、前年割れに陥った。米中貿易戦争の激化で中国向け輸出が減少しており、2017年来のプラス成長がストップした。台湾の工作機械メーカー大手各社は6~7月から中国の顧客との価格交渉が停滞しており、下半期の受注が伸び悩んでいる。米系の調査会社の予測によると、今年通年の機械設備輸出額は前年比6%増と、従来予測の約10%増を下回る恐れがある。11日付工商時報が報じた。

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 米国が7月6日に発動した追加関税25%を課す第1弾対中制裁の対象に、工作機械が含まれた。工作機械大手の▽台中精機廠(ビクター台中・マシナリー・ワークス)▽東台精機(東台マシン&ツール)▽程泰機械(グッドウェイ・マシン)▽亜崴機電(AWEAメカトロニクス)▽永進機械工業(YCM)──などは6月末~7月初旬に中国の顧客から調達価格交渉見合わせを通告され、上半期の受注のキャンセルはなかったものの、新規受注が伸び悩んでいる。

 TAMIの王正青秘書長によると、5月の中国向け機械設備輸出額は、前年同月比39%増の8億米ドルと、過去最高を記録した。しかし、8月には6億米ドルまで落ち込み前年同月比12%減、9月は6億1,000万米ドルで16%減と、減少幅が拡大している。ただ1~9月累計では、前年同期比11%増と2桁成長を保っている。

米国向け、26%増

 一方、製造業の米国回帰で機械設備の調達が増えたことで、9月の米国向け機械設備輸出額は4億3,000万米ドルと、前年同月比26%増加した。1~9月累計では、前年同期比17%増に上った。

 TAMIの王秘書長は、米中貿易戦争の激化で、人民元は1米ドル=6.9人民元、台湾元も1米ドル=31台湾元まで下落していると指摘。米国の中間選挙後に米中貿易摩擦が緩和すれば、台湾の第4四半期の機械設備輸出額が回復に向かうが、貿易戦争が続けば、米国の物価が上昇し、消費者の購買意欲減退を招くとして、情勢の判断は困難と述べた。

【表】

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