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化学肥料大手セソダ、蘇澳工場に操業中止命令


ニュース 石油・化学 作成日:2018年10月11日_記事番号:T00079759

化学肥料大手セソダ、蘇澳工場に操業中止命令

 化学肥料大手、東鹸(セソダ)の蘇澳工場(宜蘭県)がこのほど、違法操業で宜蘭県政府から操業中止を命じられ、罰金400万台湾元(約1,450万円)の処分を受けた。これについて同社は9日、「最悪のケースで毎月の売上高が半減する。速やかな操業再開を目指したい」と説明した。10日付経済日報が伝えた。

 セソダは主に硫酸カリウムを生産しているが、生産過程のうち、工場内の製品運搬設備の許可証の記載事項に問題があった。冷却器、選別機、完成品の一時貯蔵タンク、中和貯蔵タンクなどを「密閉式輸送機」として一括記載していたが、実際には個別に許可を申請する必要があった。同社は「過去20年間にわたり、従来の文言で認可が得られていた」と話している。

 セソダは硫酸カリウムを年12万トン生産しているほか、副産物の塩化カルシウムは電子業界の廃水処理用に出荷されている。電子業界でのシェアは市場60~70%に達し、影響が懸念される。