ニュース 農林水産 作成日:2018年10月11日_記事番号:T00079767
鶏卵大手の義進金蛋品国際行銷(義進金、新北市中和区)が動物用の抗菌剤、寄生虫駆除剤として用いられる「ナイカルバジン」を含む鶏卵を回収後、廃棄処分にせずに再包装して出荷していたことが明るみに出た。1万4,000個の鶏卵が消費されたとみられる。橋頭地方検察署はこのほど、経営者の蘇文源容疑者ら3人を食品安全衛生管理法違反や詐欺などの疑いで取り調べた。10日付中国時報が伝えた。
義進金は、同社の鶏卵は台湾優良農産品発展協会(CAS)の認定を受けた優良品だと宣伝していた(9日=中央社)
義進金は2016年以降、ナイカルバジンが残留していることを理由に返品された鶏卵を再包装し、生産元の養鶏場の名称を改ざんする手口で、スーパーの全聯福利中心(Pxマート)などに出荷した疑い。一連の不正は義進金の従業員が労使紛争の過程で暴露した。蘇容疑者らは「第三者機関の検査でナイカルバジンの残留はなかった」などとして、容疑を否認しているという。
全聯福利中心は義進金から仕入れている鶏卵製品を店頭から全て撤去するとともに、動物薬の残留が疑われる3種類の商品については、消費者から返品を受け付けると発表した。
行政院農業委員会(農委会)は、義進金の鶏卵から7月に微量のナイカルバジンを検出したが、その後の検査では問題は見つからなかった。ただ、ナイカルバジンが残留した鶏卵は市中に出荷された可能性が高いという。嘉義県政府衛生局は、中央からの指示がなかったため、問題の鶏卵の回収措置を取らなかったと説明した。
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