ニュース 電子 作成日:2018年10月12日_記事番号:T00079784
かつて奇美電子(CMO、2010年に群創光電、統宝光電を合併)で業務副総経理を務めた郭振隆氏が先日、南京華東電子信息科技(華東電子)の総経理職を退いた。これによって、引き抜きによって中国液晶パネルメーカーに転職した台湾業界幹部出身の第一陣は、元中華映管(CPT)研究開発(R&D)副総経理でTCL集団工業研究院に在職中の陳光郎氏を除いてほぼ退職した。12日付電子時報が報じた。
一時はCMOを中国パネル市場でシェア首位に押し上げた元同社テレビ用パネル事業部総経理の陳立宜氏は、3社合併に伴う人事の混乱から深圳市華星光電技術(CSOT)の執行副総経理に転じ、中国初の第8.5世代工場設立に協力。14年に離職した後、台湾でMikro Mesa社を設立し、マイクロLED(発光ダイオード)の研究開発に取り組んでいる。
元友達光電(AUO)幹部の朱克泰氏は12年に上海で和輝光電を設立、14年に中国初のアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルの生産ラインを立ち上げた。16年に離職し帰台、フレキシブル(折り曲げ可能な)AMOLED分野の企業を設立した。
中国液晶パネル業界は、台湾、日本、韓国から引き抜いた人材によってTFT-LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)、AMOLEDの技術ハードルを乗り超え、相次ぐ新工場設置が可能になった。現地人材の育成に励んだ結果、外部からの人材引き抜きは大幅に減少。パネル人材の争奪戦は終わりに近づきつつある。
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