ニュース 社会 作成日:2018年10月12日_記事番号:T00079798
高雄市に住む86歳の女性は、今年1月に96歳で亡くなった夫の遺体を、土葬用地が見つからないとの理由で、葬儀社から購入した大型の冷凍庫の中に10カ月にわたり安置し続けている。しかし、周辺住民から苦情の声が出ており、市も衛生面での懸念から公営墓地を紹介したが、妻は「風水が良くない」と拒絶。とうとう市も罰金処分を科さざるを得ない事態となった。
夫が病気で亡くなったのは今年1月30日のこと。夫は生前、台湾の伝統的な習慣にしたがって火葬ではなく土葬にしてほしいとの遺言を残したそうだ。しかし、予算の都合もあってなかなか適当な埋葬地が見つからなかっことから、妻は仕方なく冷凍庫を購入して当面、自宅に遺体を保管することにした。
ただ、その後も埋葬地探しは難航したようで夫の遺体は真夏になっても冷凍庫内に安置されたままだった。これに対し、伝染病など衛生上の問題を懸念したのか、周辺住民が高雄市疾病管制処(疾管処)に通報。同処の職員が何度も訪問して妻の説得に努めた結果、一度は公営墓地への埋葬で同意が得られた。しかし、彼女はその後、「風水師からこの墓地はよくないと言われた」と前言を撤回し、埋葬を拒否し続けたため、疾管処は「伝染病防治法」違反で6万台湾元(約22万円)の罰金を科すこととなった。
なお疾管処は、彼女の夫は生前、肺炎と敗血症を患っていたため、保存し続ければ病原菌が増殖し、公衆衛生面で脅威となる可能性があると指摘。来月14日、強制的に葬儀施設へ移管する予定だが、妻は「(夫と自分の)2体の遺体を運ぶことになる」と脅すなど、かたくなな姿勢を崩していない。
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