単独の建築物として世界最大の劇場をうたう衛武営国家芸術文化センターが13日、高雄市鳳山区に正式オープンした。14日付蘋果日報が報じた。
威容を誇る衛武営国家芸術センター。高雄の文化芸術分野の新たなランドマークとなった（12日＝中央社）
同センターは面積10ヘクタールに８年で105億台湾元（約380億円）を投じて建設された。オランダの女性建築家、フランシーヌ・ホウベン氏が設計を手掛け、波打つような白い屋根とガジュマルの木から着想を得たという屋内広場の「バンヤン・プラザ」が特徴的だ。
室内には「バンヤン・プラザ」、オペラハウス（座席数2,248席）、コンサートホール（2,012席）、劇場（1,212席）、リサイタルホール（434席）が設置された。コンサートホールは台湾初となる、中央部に設置されたステージを階段状に座席が取り囲む「ブドウ園スタイル」が採用されたほか、9,085本のパイプを使用したアジア最大のパイプオルガンが設置された。
このほか500坪の商業スペースを備え、既に洋風カフェの跳舞香水（パフューム・ダンス）やパイナップルケーキの旧振南餅店を含む飲食業者７ブランドが入居している
また屋外には、野外劇場や芝生広場が広がり、約３万人を収容することが可能だ。
